■神殺(理気殺)

「殺」はじわじわと絞め殺すと言う意味があり、通常どこにでもある「電柱」や「鉄塔」なども「殺」となります。

では、どの電柱でも鉄塔でも「殺」になるかと言うと、そうでは無く、自分とその殺の関係や、座山との位置関係によって、勝ち負けが決まってきます。また、家の中でも、自分の部屋がどこにあるのかによっても違ってきますので、家の前に電柱があったとしても、家族全員に悪象が出る訳でもなく、その年によっても出る人が違ってきたりしますので、悪象が出ても、住んでいる方がその殺によるものとは、気が付かないのが現状です。

お客様のところに鑑定に行きますと、例えば、「この現象は前にある電柱のせいで出ています」と言っても、「え〜そんなはずないだろう」と言う顔をされる方が多いのも事実ですが、化殺の法を施し、現象がなくなってきた時に初めて、「ああ、本当にそんなことがあるんだ」と気づく方が多いのも、「殺」の性質上、知らないうちにじわじわと水面下で悪象を溜めてそれが限界に来た時に、表面に現象として現れてくる為、実感がわかないのも当然なのですが、表面に出てくる前に、化殺して置く事が大切で有り、表面に出てくる前と、出て来た後では、施す法が全然違ってくる為、早めの対処が大切です。


■神殺とは・・・

神殺とは、年や月、日によって、方位を移動し、その方位に影響を与える物で、もちろん目には見えませんが、神殺によっては、強大な力を持ち、形殺と合わさった場合には、人を死に至らしめる物もあります。
また、神殺の特徴は、事故や病気 また、仕事上のトラブルや破産などとさまざまな悪象をもたらすことはもちろんですが、精神的に追い詰められる状況に陥ることにあります。

例えば、事故と言う悪象が神殺によってもたらされた場合に、示談が進まず精神的に追い詰められ、その事故が新たなトラブルを呼ぶと言うのが神殺の特徴です。

神殺は、年回りや生年月日、家や墓の座山や周辺の環境によって、同じ神殺でも、力の強さが違ってきます。
また、年によってその神殺の方位が移動すると言うのが、もう一つの特徴で、厄介なところです。

また、その年に悪い方位を増改築したり、悪い方位に旅行に行ったり、転居したりして生じる悪象も、神殺の一つです。

例えば、化殺用具を使用して、今年、北東に置いたとしましょう。しかし、来年になれば、北東に置いた化殺用具は、神殺が移動している為に意味を成さなくなります。来年は、来年神殺が廻ってくる所に移動しなくてはなりません。ですから、良い風水師と長く付き合って、適切なアドバイスを適切な時期に受けることが大切となります。

■形殺とは・・・

形殺とは、家や墓の周りにある形のあるもので、その影響が悪象をもたらす物を言います。この、形殺は家や墓の座山によって、殺の影響が強いか弱いかが決まります。

家や墓の座山で決まると言っても、座山自体八方位による殺の影響もあれば、二十四山による殺の影響、ひいては、六十四卦による座山の影響がある為、八方位による殺程度は、素人の方でも測って、影響があるかどうかは判断できると思いますが、二十四山や六十四卦による殺の影響は、専門の風水師の判断が必要です。形殺の特徴は、殺の形と座山の関係により、悪象の象意がある程度判断出来る事にあります。

また、判断は少し難しくなりますが、家の形や間取りによってもたらされる悪象も形殺の一つです。

通常、形殺は、八卦鏡や鏡で、弾くか、吸収させるか、拡散させるかしますが、その判断は、実践経験を積んだ風水師でないと難しいと思います。
また、霊的現象もそこに含まれる場合もある為、なおさら素人判断は、避けられた方が無難だと思います。

また、八卦鏡や鏡を風水師は・・・
いや、風水師全般ではありませんし、正統に乗っ取った風水師も数少ない為、あえて、腕のある風水師としましょう。
そのような風水師は、八卦鏡や鏡を化殺に用いる場合、そのままの状態で使用することはまずありません。

もちろん、八卦鏡や鏡自体に反射をするという特性は持っていますが、化殺と言う点からすると、非常に弱く、きちんと化殺出来ているかどうか自体数多くの風水師が分からないし、八卦鏡や鏡を化殺用に変換する法も分からない為、ただ、殺に向かって八卦鏡を掛ければ良いと思っている為にそのようなことが横行しているのが現状なのです。

形殺を避ける為には、ただ八卦鏡や鏡を掛けるだけでは効果は無いと考えて頂いて間違いありません。

化殺化した物は、それ自体から非常に強い気を発していますので、普通の方でも、八割方の方は、気を感じることが出来ます。
(私のお客様は九割以上の方が、その気を感じることが出来ます)
鏡の反射と化殺の気が相まって、初めて化殺の効果を上げることが出来る事は、長年の経験上も明白なことです。

つまり、八卦鏡と言っても、気休めに使用するか、きちんと化殺をするかで、おのずと使用するものが違ってくると言うことです。

以下に形殺(巒頭殺)と神殺(理気殺)の一部を書き記しておきます。

形 殺 の 種 類 の 一 部
形殺と神殺が
合い交えた殺
形 殺
 乾受殺 けんじゅさつ  風 殺 ふうさつ
 兌受殺 だじゅさつ  三叉戟殺 さんさげきさつ
 離受殺 りじゅさつ  剣 鋒殺 けんぽうさつ
 震受殺 しんじゅさつ  催 火 殺 さいかさつ
 巽受殺 そんじゅさつ  弧 伶 殺 これいさつ
 坎受殺 かんじゅさつ  烏 賊 殺 うぞくさつ
 艮受殺 ごんじゅさつ  夾 心 殺 きょうしんさつ
 坤受殺 こんじゅさつ  電 惱 殺 でんのうさつ
 曜 殺 ようさつ  靈 箭 殺 れいぜんさつ
 滅龍殺 めつりゅうさつ  天 斬 殺 てんざんさつ
 黄泉八殺 こうせんはっさつ  刀 煎 殺 とうせんさつ
 劫 殺 ごうさつ  招 陰 殺 しょういんさつ
 四 金 殺 よんきんさつ  弧 寒 殺 こかんさつ
 桃 花 殺 とうかさつ  斧 口 殺 ふこうさつ

※あくまでも、上記に載せた形殺は、一部の物であり、参考に載せた物なので、形殺象意、理氣殺象意の説明は講座に譲り、割愛させて戴きました。